TRAVEL 中欧編

飲んで歌えよ! 2001.5.8

ブルガリアと言うと一般的な日本人は「ヨーグルトの国!」とまず答えるだろう。またちょっと音楽にウルサイ人は「ブルガリアン・ヴォイス」なんてマニアックな単語を発するかも知れない。Tassiも行くまではその程度の知識しか持っていなかった。しかし彼らが毎日ヨーグルトを食べて、いつも「Ah〜〜っ」なんていうポリフォニックなヴォイスを聴いているわけではないのは行ってみて分かった。Tassiが訪れたのは首都ソフィアだけだから、もしかしたら地方では違うのかも知れない。このあたりはアヤフヤなのでTassiの見てきたブルガリアということで勘弁願おう。

それにしても昨日の異常な盛り上がりはすごかったが、あのどんちゃん騒ぎは毎日行われているんだろうか。だとしたら今晩も行かねばなるまい。フロントの男性に聞くとあのサウンドは「マケドニア」のモノだと言う。お客の一人お大尽のマケドニア人が盛り上がっていたそうだ。ホテルの経営者も一緒になって飲めや歌えやなのだから、まったく大らかな国だ。「マケドニア」と聞いてもピンと来ないかも知れないが、その場所はブルガリアのソフィアとそう遠くはない。ギリシャの上(北)、あるいは旧ユーゴの下(南)、そしてブルガリアのちょっと左(西)にある「国」だ。Tassiの想像していたブルガリア・サウンドでなかったことが驚きだったが、よく考えたらあっちは陸続きなので色々な文化が入り交じっているのは当然かもね。マケドニアやアルバニア、もちろん旧ユーゴも行ってみたい国なので、昨日の騒ぎはTassiにとってとても貴重な体験だった。

カメラを持ってぶらついているとギターを抱えた若者が目に付いた。ナニを歌ってっているのかと耳をそばだててみるが、よく分からない。でもブルガリアの音楽ではなさそうだ。おまけに声もギターも音が小さくて......昨日の酔っぱらいの方が数段インパクトがあったなあ。