TRAVEL 中欧編

ラブホに独り寝か...? 2001.5.8

駅周辺は治安が悪い。まずはここを脱出してホテルを探さねば。頭から完全防水のフードをかぶりリュックのヒモを締め直し(う〜ん実はコレがしたかったんだよね....なんて余裕かましている場合ではない)、Tassiは駅を後にして雨の街へホテル探しに出た。あちこちで危ない集団、また変な酔っぱらいがゴミ箱を蹴り倒している。
そして罵声叫声。それにしても自分のいる場所が一体どこなのか皆目見当がつかない。おまけに文字はキリル文字なのでよく分からない。円形になっている広場の出口も、この暗い中ではどこかハッキリしない。分からないことだらけだ。とにかく地上に出る必要がある。道に迷っているのを悟られると彼らの餌食になりそうなのでひたすらずんずん歩く。数々の怒りにうち震えていたせいか不思議と恐怖心はなかった。きっとTassiはすごい形相だったんだろうね。

しばらく行くと左手に赤い建物が見えてきた。どうやらホテルらしいが、日本の感覚だとラブホテルの様にも見える。地下からは酔っぱらいの歌声とけたたましい音楽が聞こえる。もしかして下は風俗店か...?しかしこの際贅沢は言っていられない、今日のねぐらをまず確保して明日ゆっくり考えよう。