TRAVEL 中欧編

HOTEL the red 2001.5.8

階段で2階まで上がるとそこには小さなレセプション。「ホテルのフロント」と呼べるような立派な場所ではなく、単なる「受付」といった小さなコーナー。若い男が二人で何やら話していて、一人は酔っぱらっているらしい。まともなもう一人の方に今日泊まれるか聞いてみるとOKだった。捨てる神あれば拾う神がありか。この際いくらでもイイが一応部屋の値段を聞くと1泊20USドルとのこと。安い!とりあえず1泊ということで即座に話がまとった。Tassiの部屋はレセプションのすぐ横。リニューアルされたばかりのようで綺麗だ。案外ラブホではないのかも知れない。ずっとこのホテルでもイイか.....。宿が見つかったせいで安心しきったTassiはもうどうでも良くなってしまった。騙され続けた16時間の旅、よく考えると口に入れたのはサンドイッチ2個だけだ。腹も減ったがとにかく酒が飲みたい、いや泥のように酔いたい。

部屋を出てレセプションでレストランのありかを聞くと、まともな方の男は地下の店に行けと言った。キリル文字のメニューが分からなければ、自分が通訳するから呼んでくれとも言ってくれた。意外と親切だなあ。だけど下は風俗店じゃないの.....?Tassiはそう思ったが行ってみることにした。酔っぱらいのでかい歌声がまだ聞こえる。しかし耳を澄ますとアコーディオンの音が聞こえるではないか。