TRAVEL 中欧編

ハンガリーで中国人を知る 2001.5.3

睨まれながらもニコニコと愛想笑いを浮かべて次なる店へ向かう。角を曲がるとギターらしき看板が目に止まるが、近づいてよく見たらヴァイオリンだった。ここもダメかぁ。ということなのでTassiは店の中には入らなかった。チェコそしてハンガリー、やっぱりこれらの国にはめぼしいモノはないんだろうか。今回は収穫なしか....。半ば諦めかけて宿泊先のホテルに向かった。ちょっと落胆気味、こういう時はナゼか米の飯が食いたくなる。どこかで安堵を求めているんだろう。Tassiはホテル近くのファーストフード中華の店に入った。
そこは若夫婦が切り盛りする「メシ屋」という感じの店。お客は中国系、Tassiのような旅行者、肉体労働者風などで、どちらかというと金持ちタイプは少ない。Tassiが入っていくと同じ東洋人同士の親近感のせいか、ちょっと小太りの若主人もどことなく笑顔が優しい。ショーケースにあるチャーハンと野菜炒めをレンジでチンしてもらう。全体に大味だが今の自分にはとてもありがたい。
何となく世間話から中国の「二胡」の話になった。Tassiは以前に二胡奏者と演奏したことがあると話すが、意に反して若主人は二胡の音が嫌いだという。理由を尋ねるとどうやら彼は高音のヒステリックな音が神経に障るらしい。そう言われてみれば確かに京劇で使われる二胡はヒステリックかもしれない。「中国人みな二胡好き思たら間違いあるよ、日本人みな美空ひばり好きあるか?」ごもっともでした。