TRAVEL 中欧編

物欲大魔王に負け、店員にも負けた 2001.5.4

その5、「ハンガリアンなお宝」の続き......
DHLのカウンターの女性にすぐ戻ることを告げ、Tassiは大急ぎでバスに乗り商売気のない楽器屋にとって返した。クレジットカードが使えないから、もちろん現金をATMから引き出してきた。Tassiは数年前からCITI BANKのキャッシュカードの利用者だ。日本の口座に現金(日本円)があれば、各国で現地通貨が引き出せるという便利なシステムになっている。このカードがあればいちいち両替する手間が省け、おまけに両替手数料も掛からないしイイ事ずくめだ。今回は旧東欧諸国だからそれほど普及していないだろうと思ったがとんでもない、日本のATM機の方が確実に10年は遅れていると言ってイイだろう。

さて楽器屋に戻ったTassiは値段交渉を試みた。わざわざ戻ってきたんだからチョットは負けてくれるかと思ったが、とりつくシマもない。せめてケースぐらいと思ったが、ケースはないとのこと。仕方がないのでチューニング用のレンチを見せてもらう。プラスティック製で5回ぐらい使ったら壊れそうなヤワなもの。これならおまけにOKでしょう........コレもダメ。諦めて教則本を買おうと思うが、ソレもナシ。ここで無駄な時間を費やしているとDHLが閉まってしまう。Tassiはさっさと金を払い楽器屋を後にした。

写真は楽器博物館にある古いハンガリアンチター。Tassiが手に入れたモノより少し大きめだ。鳥の羽根がついているところを見ると、やはりアパラチアン・ダルシマと同じように弾くのだろうか。