進化すればいいのか 2001.5.4
世界中に美術館や博物館はたくさんあるが、「楽器博物館」というのはそう多くない。じゃあ実際のところどのくらいあるのか、と問われるとTassiはタジタジになってしまうのであまり追求しないように。まあ絵画や彫刻に比べると少ないかな....ってなところだろう(汗)。
今回の旅では第4回目にブラチスラバの楽器博物館を紹介したが、実はハンガリーのブダペストにもあったのだ。ここの楽器博物館は弦楽器だけではなく、鍵盤楽器や管楽器など種類はとても多く全てを紹介することはできない。さっき「タジタジ」になる前にちょっと調べてみたら、何とホームページがあるではないか。ならわざわざ
Tassiがここに駄文を書く必要はないのだが.....。英文による解説はあるので、今後詳しく知りたい方はそちらにアクセス下さい(大汗)。
写真の楽器はツェンバロン。とてつもなくランボーな言い方をすると、グランドピアノのフタを取り外して弦を直接スティックで叩く楽器、といったところだろうか。同様の楽器が世界のあちこちにある。Tassiの知っているところでは中国の(揚琴)ヤンチンやアメリカのハンマーダルシマがそうだが、ハンガリーのツェンバロンは何とペダルがあるのだ。たぶん踏み込むことでダンパーが弦を押さえミュートする構造になっているのだと思う。つまりツェンバロンはヤンチンやハンマーダルシマに比べ、音楽的に発展した楽器なのかもしれない。この楽器が元になってチェンバロやピアノに進化したかは定かではないが、打楽器のように叩く音色には一種独特のモノがある。それがいまだに世界中で使われている理由なのだと思う。