TRAVEL 中欧編

ガイコツ系 2001.5.1

ブラチスラバで Tassiの泊まったホテルはちょっと旧式の高層ホテル「Hotel kijef/キエフ」。その名を聞いてロシア版コンタックスのキエフというカメラを思い出した。そんな事からもここスロバキアに共産主義時代のロシアの名残を感じてしまった。ホテルの印象はまあ味も素っ気もなくただデカイだけ、そんな感じだったな。1970年代のホテルというから新宿の京王プラザホテルと同世代だが、こっちの方が相当くたびれている。Tassiの部屋は11階だったがエレベーターも旧式でちょっとコワイ。外から見た印象は、ホテル火災が似合いそうとでも言うのだろうか、窓から炎がメラメラ煙がモクモク上がり、高層階の窓からは半裸の人が助けを叫び、ハシゴ車も最上階には届かない....そんな光景を想像してしまった。Tassiは今晩一晩だけは安全でありますようにとお祈りした。一人旅は孤独なのでロクな事を考えないね。

ホテルはもちろん朝食付き、しかしダイニング・ルームで働いているスタッフの目がナゼか厳しい。宿泊客は朝食付きだからカギさえ見せればフリーパスなのだが、どうやら宿泊客を装った「ただメシ食い」が出没するらしい。スタッフはそれをいちいち入り口でチェックしているのだ。スキあらばバイキングの食材で昼飯の弁当を作ろうとしていたTassiは、きびしい監視の中なかなか行動に移せず、ゆっくり朝食どころではない。やっとのことで特製サンドイッチを作り上げたはイイが、どうやって部屋まで持ち帰ろう....。そのままハダカで持って出ると出口(入り口)で咎められそうだ。悩んだあげくTシャツの中に無理矢理押し込み、そろりと部屋に戻った。

楽器博物館の続き。ようやくTassiの興味を惹きそうな物件たちだが、これらのガイコツ系は濃すぎて専門外。だから正確なことはよく分からないのだが.....。左端はサーリンダー、インド周辺の楽器だがネパールではサーランギと呼ばれている。右端はエスラージと言ってシタールとサーランギの合体版だ。フレットにシタールの名残がある。その隣はディルルバで、エスラージ同様シタールとサーランギの合体版だ。どれも弓を使って演奏する。他の楽器は今ひとつよく分からない。もし興味のある方は博物館の表記を参考に一つ一つ検証してみて欲しい。