TRAVEL 本編

妥協点はどこに 1997.5.1

グラナダ児童会館-3 とうとう出ました!スペインのWネックギーター。その名も「バンター」バンドゥリアとギターの合体作だ。ちなみに「バンター」はTassiが勝手に付けた名前。第2回の「もう一つのスペイン音楽」の項でちょっと触れたバンドゥリアが上の部分だ。見てのとおりフレット間隔が極端に狭い。本当にこれでちゃんと演奏できるのか心配になってしまう。ところが奴らはやるんだなこれが。TassiはガットギターとバンドゥリアのデュオのCDを持っている。内容はTUNAではなく、とてもアカデミック。ふつう民族音楽、民族楽器というと素朴で土着的で.....な〜んて考えがちだがそれは大きなマチガイ。ちゃ〜〜んと深く追究している人はいるのだ。先日一緒に演奏したベトナムのダンバオ(一弦琴)を弾いていたオネエサンだって、譜面はバッチリだったしアドリブだってOKだった。サスガ一流のミュージシャンは違う!

さて写真の楽器、立って演奏する時はどっちに基準を合わせるんだろうか。ギターに合わせるとバンドゥリアが上がり過ぎて「バタヤン」状態になる。反対にバンドゥリアに合わせるとギター部分が下がり過ぎ「ジミーペイジ」状態になる(なんか例えが古いなぁ....)。おまけに肩が凝りそうだし、Wネックはタイヘンだ。え〜〜、この楽器の正式名称は「GUITARRA BANDURRIA」、何かそのままって感じ......ちょっとつまんないなあ。