TRAVEL 本編

反省の色ナシ 1997.4.25

【楽器を機内手荷物として持ち込む裏技】(良い子はまねしないでください)

毎度のことだがチェックインの時はいつも困る。多くの楽器は座席には持ち込めないのである。基本的に座席に持ち込める荷物は1個、大きさも小さなボストンバッグくらいとされている。いくらソフトケースだろうと楽器だろうと説明しても、チェックインカウンターでダメといわれたらまず無理だ。そっとパスポートに紙幣を挟んでおくという手もあるが、これはあまりお奨めしない。女人なら『泣き落とし』という手があるがTassiは男なんでこの手も通用しない。つまり残された道は

【1.預ける=破損】

【2.もう1席分のチケットを買う=破産】

【3.楽器に代わって本人が貨物室に入る=死亡】


この3つしかない。まさに万事休すだ。しかし免税店でしこたま買い物して、ビニールバッグを3つ4つ持ったおばはんがいるが、あれは一体どう説明するんや....!そう思ったときにひらめいたのだ。つまりチェックインさえクリアすればOKだってことを。


まずコインロッカー、あるいは手荷物一時預かり所に楽器を一時避難させておくのである。無事チェックインを終え搭乗券をゲットしたら楽器を取りに行く。すぐにパスポート・コントロールを済ませる。のんきにお土産を買っている場合ではない。座席上の荷物入れを確保するため機内搭乗は早く。ここならまず壊れることはない。後からどっかのおばはんが荷物を入れようとしていたら、にっこり笑って空いているところに入れてあげよう。人には親切にしておくもんだ。後で何かでトラブったときに助けてくれるかもしれないぞ。まあこう書いたがこの方法が100パーセント確実ではないが、結構いけてると思う。

写真はセゴビアの教会の中で撮影。5本も楽器を買ったから、もう終わりかと思った人もいるだろう。ところがどっこい、最盛期のナポレオン軍よろしく、次はスペイン、ポルトガル方面に凱旋じゃあ。といっても楽器を持っての移動は無理。とりあえずパリのホテルに預けての再出発だ。予定としてはスペインのマドリッドを経由してリスボンに入る。ポルトガル各地を回り再度スペインのアンダルシア地方。そして最後は、バルセロナからパリに戻るといういつものお決まりのコースだ。

ツアーの旅行ではこういう行程は無理だろうな。これからは鉄道の旅なのでいくらか気が楽だ。また夜行列車だ、ウフフ.....。写真はスペインの首都マドリッドから電車で2時間ほどの近郊都市セゴビアの教会の中。まあ観光地詣だな。「今までこんなに沢山の楽器を手に入れたのに、Tassiはまだホシイ、ホシイと言っています。欲深きこの罪人をお許し下さい.....もう1本も買いません」荘厳な教会の中にいると、ついそんな気持ちになる。ついでに「よい楽器が見つかりますように」ってお祈りもしてきました。天罰が下るかそれとも女神が微笑むか、果たして結果やいかに!?




●プロデューサ注釈:こういふのを「シタイシタイ病...」..... いや、「欲すい欲すい病」といって厚生省が法定伝染病に指定しています。みなさんも感染しないように気をつけましょう。