TRAVEL 本編

フラメンコ風「禁じられた遊び」 1990.9.24

バルセロナにはカテドラルと呼ばれる大きな大聖堂がある。その正面の入り口の前ではいつも人でごった返している。特にカタルーニャ地方(バルセロナを中心とする地方)のフォークダンスの輪が幾重にもできていて、なんと伴奏の生オーケストラまで登場するという盛り上がり状態だ。そしてそのダンスには、いつでも誰でも参加できる。ただ音楽のビートと踊りのステップが全くかみ合っていないのが、いつも不思議に思うところである。シロートさんが多いせいか....?さてそんなにぎやかな観光地も裏側に回ると、路地が入り組む静かなたたずまいに一変する。あちこちでパフォーマーが芸を繰り広げている。ヨーロッパはほとんどが石の建物、だから道端であっても音の反響は素晴らしく良い。

写真ではギタリストの表情がわからないが、かなりスペイン入ってます、あたりまえか....。「禁じられた遊び」を弾いているところに遭遇したが、そのサウンドはう〜ん「フラメンコ風」と言うんだろうか...。Tassiが今まで聴いたことのある、あのイエペソの繊細なそれではなく、あえて表現するなら「肉体派の禁じられた遊び」といったところ。バーカスベリー・タイプのピックアップを直接アンプに突っ込んでいた。これも過激だなあ....。電池の切れかかったアンプの音は歪みまくり、それは「ムチ打たれる肉体派」の音だった。