カモネギ日本人 1997.4.15
イスタンブールの楽器店「EMRE」。トルコの楽器はTassiだけでなく、一般旅行者の興味も惹くようだ。それは今まで見たこともない形や音への興味、そして圧倒的に安い値段だろう。貨幣価値は日本の数分の１、だから楽器といえどもとてつもなく安い。つい店の前に立ち止まり、楽器の一つもお土産にと思う気持ちも理解できる。
Tassiが楽器を吟味している時に、別の旅行者が店に入ってきた。ブルガリアかルーマニアか、たしか旧東ヨーロッパのカップルだったと思う。1000円ほどの安い笛を買おうか買うまいか悩んでいた。とても欲しそうだったが、30分ほどねばって結局買わずに店を出ていった。きっと彼らには高かったにちがいない。かと思えば「グランバザール」の貴金属店やジュウタン屋では、日本人旅行者がベラボーに高い買い物をしている。金持ち日本人がちょっとネギったぐらいではカモ同然、しかしここトルコでは騙されても安い。ちなみにこの写真の二人は、後ろ髪を引かれながらもここを立ち去っていった。
