TRAVEL 本編

穴はどこへ行った 1997.4.15

イスタンブールの楽器博物館。写真はトルコの国民的楽器、サズである。サズというと日本では一般にあまり馴染みがない。知っている人でも、あの「ヤドランカ」さんが使っているんで、きっと旧ユーゴの楽器だと思っているんじゃないかな。だから「トルコの国民的楽器」と聞いて、アレッて思った人もいるかも知れない。実はTassiも以前はそう信じていたのだ。とはいってもギリシャ同様トルコもユーゴと陸続きだし、人の行き来や文化の交流は大昔からあったはずだ。だから楽器の発祥の地を、狭い場所に特定することは出来ないと思う。まあランボーな言い方だが、あの辺り一帯の楽器だと思っていれば、まあそれでよい。ウードも同様にアラブの楽器だと思っていたが、実はマケドニアやギリシャでも使う。そして極東の島国の日本人、Tassiもチョット使う。

さてそのサズだが、サウンドホールが見当たらないが、どこにあるかご存知かな。実はボディーの下、ギターでいうとストラップのピンを取り付ける所に隠されているのだ。別に隠したわけじゃないが、変なところに穴があるんだなあ。ちょっと周りに装飾が施されていてキレイだ。ただ、マイクで狙うときは、ギター同様、楽器の正面からの方がイイと思った。ホールを狙うとかなりクセの強い音になる。