TRAVEL 本編

プレスリーのファンだった 1997.4.15

イスタンブールの楽器店「ELVIS」。集中砲火の中を、命カラガラ脱出に成功したTassiは、次なる店へ突入。わりと近代的な門構え、ちょっとおしゃれであります。おまけに名前もなんと「エルビス」、トルコ語の発音でも「エルビス」だった、あたりまえか。さんざん鍛えられて強くなったTassiは、静かにドアを開ける。おやおや?...また攻撃のアラシかと身構えたが、ここのサズとウードは、左右の壁の上下に2段、整然と並べられている。
まるでA型の軍曹がしっかり管理している兵器庫のようだった。そして一番奥には、古びた机に座りこちらを睨んでいる大将がいた。そういえば20年も前のカワセ楽器がこんなんだったな....と遠い目になる。おっといけない、つかつかと奥に向かって前進、まずは「メルハバ」と挨拶、トルコ語で「こんにちは」という意味だ。最低挨拶ぐらいは現地語を使うのだ。次に英語で用件を告げるが大将の反応は....ない。どうやら英語がダメらしい。すると横にいた軍曹が通訳をかって出た。そして開戦の火ぶたが....。

まずはチャイ攻撃、これにはもう慣れっこだからこちらも動じない。何度かこぜりあいの後、敵は最新兵器「新しい弦替え」バクダンで絨毯爆撃、これには参った。みんなイイ音で鳴っている。ああっっ....早くもイキそうになる。更に追い撃ちの「大将の慰問団に早がわり」作戦でとどめを刺された。それはサズのデモ演奏攻撃だった。微分音が脳天に突き刺さる〜〜うっっ.....。とうとうTassiはイッテしまった。最後にチャイを飲まされて我に返った。とにかく今日はおとなしく引き上げよう。なかば白旗を降りながら停戦条約を結び店を後にした。8時間以上も食べていない。ああっっ激しい戦闘だった。



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