TRAVEL 本編

棚からボタモチ 1997.4.22

Tassiがはじめてギリシャに渡ったのは1990年。その当時はまだ民族楽器なんて1本も持っていなかった。まあバンジョーやマンドリンは持っていたが、これらは民族楽器と呼ぶにはあまりにもポピュラーすぎる。初めて民族楽器らしいものを手に入れたのが、ギリシャのアテネである。その楽器は「ブズーキ」。90年の時もさんざん楽器店を探し歩いた。街の中心部の「オモニア広場」の周りには楽器店がけっこうある。丁寧に歩けば10軒ぐらいは見つけることが出来る。もちろんそこでも「松竹梅」は厳然としてあるのだが。

たまにはアテネだけでなく、地下鉄に乗って港町にでも行ってみるか.....とその日は夕方遠出した。地下鉄とはいっても、地下を走っているのはアテネ中心部だけで、あとは普通の電車と同様に地上を走る。電車が減速して終点の「ピレウス」に着く時に、楽器店らしき光景がTassiの視界に入った。これには一瞬目を疑った。ホンマカイナ、こんな所に....。海に行って写真でもと思っていたのに虫が騒ぎ始めた。駅を降りてさっきの店を探しに歩いた。するとそこには1軒だけでなく何軒もブズーキを売っている店があるではないか!!思わず万歳三唱、君が代斉唱だ。写真の店はご覧の通りギター系が多かった。中に入ってみると装飾「こてこて」のラウトが1本天井から吊るされており、チョット弾かせてもらったがアレ....?って感じだったな。