TRAVEL 続編

安物それとも一流品? 1999.5.14

パリのサンラザール駅付近には楽器屋が多く集まっている。このそばにはパリ・コンセルバトワール(国立音楽院)があるからなんだろうね。写真はクラシックギター専門店、Tassiは恐れ多くて入れなかった。もうすでに何本も持っているっていう理由もあるが、ギターとなればTassiの本職、「チョット見せてね」と言った手前チャンと弾かないと人間見られてしまうからね。「2週間旅から旅で指はヤワヤワなのよ....」なんていう言い訳は通用しないのだ。日本に帰って無事に仕事に復帰できるかフト心配になる。

ウインドウを見るとなんか高そうなギターばっかり。おまけに青い布が高級感演出に一役買っている。ひとつひとつ確かめながら順番に見ていく。するとどこかで見覚えのあるラベルが......。「Casa Parramon」えっ....それって、絶句。Tassiの愛用のガットギターとおんなじだ。日本の専門店では誰も知らなかったのに.....それともパリでは有名っていうこと!?

楽器店のウインドウに飾られる楽器ってどんな基準で選ばれているんだろう。「おっ.....この店にはこんな楽器があるのか!」って思わせる高額なブランド品、それとも直射日光にも耐えうる(壊れても惜しくない?)丈夫な安物なのか。なんか複雑な思いでこの店の前から去った。