TRAVEL 続編

出発 1999.5.13

リスボンへの旅立ちの朝である。これを背負うとまるで角兵衛獅子の様だ、重さも結構あるぞ.....。トイレは既に3回、バスはトイレ付き(バストイレ付きではないよ...)と謳っているが実際はどうだか疑わしい。この荷物ごと道端に放り出されたらひとたまりもないからね。小雨混じりの中長い坂道を上り、Tassiはやっとのことで停留所に着いた。これでポルトともお別れだ。たった4日間だったが楽器屋の裏の裏まで知り尽くしてしまった感がある。

停留所には既に大勢の人、しかしバスは時間になっても来ない。もしかしたら既に発車済みか....そんな不安な面もちで15分ほど待っていると、例の黒い2階建てのバスがようやく登場。おいおい心臓に悪いぜ!荷物は下の荷物室に預けることになっているが、Tassiは楽器だけは手持ちで座席まで運んだ。壊れちゃったら今までの苦労がの泡だからね。無事発車を確認して1Fのトイレへ行くとカギが掛かっており、あれれれ....使用禁止だと。予想はしていたが現実となると結構ショックだ。途中のトイレ休憩まではもう無事を祈るしかない。やっぱり信用できないんだなあこの国は。