TRAVEL 続編

見かけによらぬ店 1999.5.9

これはロック系の店だな。きっと中では長髪の兄チャンが働いているに違いない。そう思い期待せずに中に入ってみた。思った通り店員の兄チャンはデカイ音でレスポールをを弾きまくっていた。やっぱりここもダメか......。そう思ったがためしに「ヴィオラ・ブラゲッサ」を置いてあるか訊いてみた。もちろん答えなんか期待していない。ところが長髪の兄チャンは怪訝そうにTassiを見ながらも、ごそごそと奥から出してきた。
やるなあ!.....そう思ったが、ビニールケースから出てきたのは案の定安物だった。「安物はすでに持っている。チャンとしたのを探しにわざわざニッポンから来たんだ。」そう告げるともう一人の店員と何やらゴニョゴニョ.......。しばらくあって彼曰く、この楽器は元来「Braga/ブラガ」地方の楽器なので、現地で探したほうが良いものが手に入る、だと。おおおおっっっ!Tassiは地獄で仏に会ったような気持ちになった。「オブリガード!」と礼を言い店を出た。人(店)は見かけによらないなあ......。そうかブラガか、Tassiは即ホテルに戻り次なる計画を練った。