TRAVEL 続編

生涯勉強だ 1999.5.11

「三崎より築地の法則」を学んだTassiは妙にすがすがしかった。抜けるような青い空を見上げ一人呟いた......「早いバスで帰ろう、アキラメが肝心だ!」一本前のバスでもまだ十分に時間がある。それともメシでも喰うか....と来た道をすたすたと戻り、Tassiは広場のマクドナルドへと向かった。

マック(関西ではマクドと言うらしい)は世界の至るところにあるが、それぞれ微妙に味が違うのをご存知かな。実は今回イタリアで食べた時その違いを発見した。普通のハンバーガーはそうでもなかったが、フィレオフィッシュにはビックリした。ソースの酸味がやけに強いのである。おまけに刻んだピクルスが沢山入っていて、やはりイタリア人の舌に合わせてあるのだなと痛感した。もちろんおいしかったが。ここポルトガルのはどうかというと、落胆のあまりただビールで流し込んだだけなので記憶がない。

腹もイッパイになったのでちょっとCD屋を覗いてみた。ジュリオ・ペレイラの旧譜を何枚か見つけた。「ジュリオ・ペレイラ」はポルトガルのマルチ弦楽器奏者。Tassiの持っていないのがあったので即ゲット。念のためレジで楽器屋を訊ねてみると教えてくれた。この街にもまだ楽器屋があったんだ!....期待していなかったのでビックリ。それも何とさっきの「三崎の店」のそばだというじゃないか。隣と言ってもイイくらいの距離だ。え〜〜っ、そんな店に気がつかなかったなあ。さあどうする!

何度騙されても、ついつい買ってしまう裏ビデオマニアのごとく、Tassiはまたすたすたと歩きだした。やっと着いた所は一目でロック系と分かる店。見よ!この看板を。おまけに昼の休憩時間だったのでドアにはカギ。外から薄暗い店内をを覗いてみると、お目当てのブツなどどこにもありゃしない。なんてこったい!バスの時間は迫る、ああ....緩やかな坂道がとてつもない急勾配に見えてくる。また騙された〜〜〜。