TRAVEL 続編

光と影 1999.5.8

リスボン万博が1998年に開催された。そのせいだろうか街がちょっと綺麗になった。商店やレストランなどが立ち並ぶ「バイシャ地区」は、外国人観光客も多いせいか、以前よりこざっぱりした印象を受けた。そういえば日本でも1964年の東京オリンピックの時には、「通りに面した家は窓の外に洗濯物を干すな」なんていうハナシがあったとか(アレッ....大喪の礼の時だたっけ?)。そうそう記憶に新しいのはソウルオリンピックの時、韓国では「犬を食っちゃイカン」というおふれが出たとか.....。まあ両方とも対外的なイメージが悪いから、というのが当局のお考えらしい。
しかし北朝鮮のピョンヤンじゃあるまいし、民衆が皆ハツラツとシアワセにセイケツに生活している、理想的な所なんてあるわけがない。もちろんピョンヤンだってアヤシイが。そして人々の生活習慣はそんなに簡単に変えられるものじゃない。ここリスボンでも相変わらず洗濯物が外にたくさん干してあった。日の当たる場所があれば、必ず陰の部分もあるのだ。靴底で新しさを感じつつも、わたしにゃ関係ないよって感じで、このおじさんもバイオリンを弾いていた。