TRAVEL 番外編

喉元過ぎたら行きたくなった 1992.6.12

マラケシュの3日目、ジャマエルフナ広場から突如として屋台が消えてしまった。屋台だけじゃなくてあんなに沢山いた人々も。聞くところによるとモロッコの大事な祭日に突入したんだと。ふ〜〜ん、じゃあ日本の正月やお盆といっしょだね。まっ、どこか開いているだろうと思った。ところがどっこい全ての店がクローズだ。それだけならまだしも何とバスまでが運休という有様だ。やることは.....ない、ひたすらホテルでお祈りしかないのだ。「ああああ....来るんじゃありませんでした。早くこの国から出して下さい」ってね。一体何日続く事やら......。しかしよく調べてみると一部のバスは動いているようなので、大荷物を背負ってバスターミナルまで徒歩で行く。何時間か待っただろうか、やっとカサブランカ行きのバスは発車した。2〜3時間の旅である。バスの窓から見える景色は荒涼としたもの。しかし日本に戻ってみるとまた行きたくなる国だから不思議なモンである。