TRAVEL 番外編

FADO≠FADO 1997.4.26

ポルトガルと言えばファド。ファドと言えばリスボンが有名だが、ここコインブラでも聴ける。ところが同じファドでもちょっと違う。まあ受け売りだがその比較をすると...... 

■ リスボン

土地柄:港町、下町

歌詞の内容:不幸な現実、報われない愛など

その他:下層階級的、一般庶民のもの

■ コインブラ

土地柄:歴史的大学のある文教地区

歌詞の内容:ロマンあふれる抒情的なもの

その他:貴族的、学生のもの

 ......ということらしい。

リスボンからコインブラまでの移動の列車の中で、隣り合わせた若者にファドの事を聞いたことがあった。彼は「FADO/ファド」は「SAD/悲しい」だから嫌いだと言った。なるほど、現在はあまり若者に支持されていないんだな、その時はただそんな風に感じた。だからコインブラのファドレストランの賑わい、それも多くの若者達にはちょっと意外だった。きっと「SAD」と言った彼はリスボンのファドのことを指していたのかもしれない。ここコインブラでは学生達がファドの主役だ。ギタリストや歌手も学生OBって感じだったのもなんとなく納得できる。ただTassiとしてはポルトガルギター奏者がいなかったのが残念だったが。写真はコインブラ大学に通じる広場で遊んでいた子供達。そう言われてみればどことなく品の良さが......。