スティール弦、4コース10弦。 2/3/3/2という弦の組み合わせ。どうやらアルゼンチンやコロンビアなど、南米のフォークミュージックで使われた民族楽器らしいが、Tassiの楽器はアメリカのマーティン製。
2、3コースは3本同時に押さえる。おまけに真ん中の1本がオクターブ下。このためピッチを完ぺきに合わせることはまず無理。以前レコーディングの現場で「田代さーん、チューニングをもう一度確認してくださ〜い」なんてことが何度もあったので、合わせるふりしてオクターブ下の弦を外してそのまま弾いた。
「うーん、こっちの方が音がスッキリしてていいですね」だって。それ以来8弦(2/2/2/2)にして使っている。マーティン製の写真の下に、「LOUIS SUTZ」社のTIPLEも掲載した。こちらはキチンと10弦にしている。
TIPLEはいくつか種類があって、当然チューニングも数種類あるようだ。マーティン製のもの(マーティン・スタイル)は、ウクレレに準ずるチューニングにすると聞いたことがあり、Tassiもそれに倣っている。