OTHERS / CAVAQUINHO (ポルトガル)

スティール弦、4コース4弦。

カバキーニョというとブラジルの楽器として知られているが、実はポルトガルにも同じ名前の楽器があるのだ。きっとポルトガル人が、当時植民地のブラジルに持ち込んだに違いない。だからきっと兄貴はこっちだろう。

スティール弦、4コース4弦だが、信じられないことに弦の太さは全て同じである。常識的に考えてコレは変、きっと楽器屋が手を抜いたな....。そう思いTassiはチューニングに合わせて弦のゲージを変えてみた。するとどうだろう、ピッチ感やテンションなどはバッチリになったが、元々この楽器の持っていた軽いサウンドがどこかへ消えてしまった。やはり『完璧感』だけじゃ楽器はつまらないという教訓だ、特に民族楽器はね。

表面板だけが塗装されていない事実も含めて謎の多い楽器である。ブラジルの楽器とは別物と考えた方が良さそうだ。写真の楽器はポルトガル3度目にしてやっと見つけたちょ〜〜高級なもの。ポルトガルでは指で弾くので、指(爪)の当たるサウンドホール周辺には堅いローズウッド系の木を使用してある。デザインはシンプルなモノから笑っちゃうモノまでイロイロあるようだ。果たしてウクレレの原型となったブラギーニャとはどういう関係にあるのだろうか。


ポルトガルのカバキーニョ / MADE IN PORTUGAL





 調弦:G,G,B,D

 

 TassiのPLAY