LUTE GROUP / OUD

バルカン半島から中東にかけて、北アフリカの楽器。ナイロン弦、フレットレス6コース12(11)弦。

国によって形、装飾、サイズ、弦の本数、チューニングが微妙に異なる。アラブの旋法(たしかマカームと言ったっけ)では1/4音(微分音)が良く出てくる。これがなかなか日本人(Tassi)の感覚ではつかみづらい。それもちょっと高めとか低めとか、ホントは奥がフカ〜くてコントロールが難しい。

妙に絶対音感がある人には、許し難い楽器かも知れない。しかし1オクターブを12音階に割ってしまう西洋音楽に比べると、その間の微妙な音程を使いこなすアラブの音楽は味わい深く魅力的だ。

トルコ製のウードは11弦、6コースが単弦である。形はちょっと小振りで、おまけに装飾が地味でTassi好み。エジプトやシリアの高級品は、楽器の裏側に貝細工や象牙などのデコレーションが、これでもか〜〜!!っていうくらいに使われている。音に影響ないんだろうか?

関係ない話だが、昔「玉虫の厨子」という話を小学校で習った事がある。話の内容は忘れてしまったが、光線の当たり具合できらきらと何色にも光る虫の羽が、厨子(仏像などを入れる戸棚)のまわりに無数に貼ってある、って事だけが記憶に残っている。子供心に「キレイ」と「キモチワル〜イ」が同居した妙な気分だったなあ。

何年か前エジプト製のすご〜いウードを見た時、子供の時の記憶がよみがえり、何かが一つになった。派手を通り越してなんか悪い夢を見そうだったので、Tassiは買わずにただ参拝して帰ってきた。もちろん値段が気にくわなかったのがその第一の理由だが。


HASSAN SEKENDUR / MADE IN TURKEY





調弦:D,G,A,D,G,C / C,F,A,D,G,C
すべてユニゾン、6コースが単弦と複弦の2種類ある。

 

TassiのPLAY